はじめに

なぜ2年も続けてマウイ島に行ったのか? それは1年目に4日しかいなかったから。「こんないいところに4日しかいないのはもったいない。来年はもっと泊まろう」というのがその理由。
なんといっても環境が違う。ワイキキと比べて空気がきれいだし、気候もさわやか。建物もごちゃごちゃ建っていないし、美しい植物も多い。リゾートっていう雰囲気も漂っている。そんなマウイに一家そろって惚れちゃったわけね。

 
 準備

95年は新日本トラベルのパッケージツアー(カアナパリ・ショアーズ+ワイキキ・サンセットに4泊ずつ)に参加したので準備はほとんど不要でしたが、96年は初めて個人手配にチャレンジしました。

まずは航空券。空港で初めて手渡される格安航空券では不安だったので、ゾーンペックス(航空会社の正規割引運賃)にしました。便名もすぐに確定するし、席のリクエスト(指定ではない)も可能なので、私のように初めて個人手配に挑戦するケースには適しているかも知れません。
宿泊先はエイビーロード別冊の『ハワイ・ホテル&コンドミニアム・ガイド』とハワイ観光局が出している『ACCOMODATIONS&CAR RENTALS 1995』という小冊子を参考に手配。
95年はカアナパリ地区に滞在したので、96年はキヘイかワイレア地区のコンドを探しました。
2、3の候補の中から選び出したのはWailea Ekahi Village(ワイレア・エカヒ・ヴィレッジ)。理由は、バカンスで行くのだから、ある程度のクォリティは欲しいということ、そしてそれでいて料金もあまり高くない(オーシャンビューの1ベッドルームに4人で宿泊して1泊189ドル)という点でした。それにAVISのコンパクト・クラスが1日20ドル(保険はSLIまでフルカバー)という格安のレンタカー・パッケージが用意されていたことも選んだ理由でした。

 
 ハレアカラ火山

マウイ島を訪れたなら是非ともハレアカラ火山を訪れたいものです。標高ウチの両親です。ハレアカラのヴィジター・センターにて3000mを越える地点まで車で行くなどという経験はそうそうできるものではありません。眼前に広がる荘厳な景観には必ずや心を打たれることでしょう。山頂までのワインディングロードもそれほど運転しにくいわけではないので見逃すのは実にもったいない。
いろいろな方のハワイ関係のホームページを見せていただきましたが、「頂上付近はガスがかかっていて見えなかった」という人が意外と多いのですね。幸いにも私たちが登ったときは雲ひとつない超ピーカン! すぐそこに宇宙空間があるということを実感させられるほど空の色が深く、何もなく殺伐としてはいるのだけれども神々しさを感じさせるクレーター群の不思議な魅力を思いきり堪能してきました。

そしてハレアカラの帰りに寄りたいのが、ふもとのクラにあるマウイ・エンチャンティング・フローラル・ガーデンです。世界各地の植物を一堂に集めたこの植物園は一見の価値があります。まるでゴムの作り物のようなヒスイカズラや、花がダラーンとだらしなく垂れ下がったエンジェル・トランペットなど、あまり見かけないユニークな植物もありますので、特に園芸好きではない(私のような)方でも楽しめると思います。経営者が日本から移住された方なので、言葉の心配はありませんし、見学終了時には取れたてのフルーツもふるまわれました。私はここで生まれて初めて完熟バナナを食べました。植物園で穫れた完熟パパイヤも売ってもらいましたが、確か1個50〜75セントくらい(スーパーの4〜5分の1の値段)でした。

 
 サトウキビ列車で大失敗

子供が機関車好きなこともあって、95年はプウコリイ駅に車を置いてラハイナへ。96年にはラハイナ・センターに車を置いてカアナパリへと2年連続でサトウキビ列車に乗りました。ところが、昨年も来たという安心感から大失敗。95年に走っていた緑色のトロリーバス「シドニー」が廃止され、ホエラーズビレッジに行くにはプウコリイ駅から「カアナパリ・シャトル」という新しくできたバスに乗らねばならなくなったことを知らなかったのです。
「やけに降りる人が少ないな、列車の到着にあわせてバスが来るはずなんだけどな」などと思いながらも私たちはカアナパリ駅でバスを待ち続けました。駅からいっこうに動こうとしない私たちを見て不審に思った駅のスタッフが「シドニーを待っているのか」と尋ねてきて、ようやく私は自分の犯した過ちに気づきました。
こうなると歩くかタクシーを呼ぶしかありません。しかし、まさか炎天下のなか幼児を連れて15分も歩くわけにはいきません。「タクシーを呼んであげましょう」と駅の女性スタッフ。ところがこれがなかなか来ない。そうこうするうちにサトウキビ列車を運営する会社のジェネラル・マネージャーが偶然通りかかり、「タクシーはキャンセルしてあげるから彼に車で送ってもらいなさい」ということ。この女性には何から何までお世話になりました。忘れられない失敗談です。

 
 ラハイナ

というわけでラハイナには95年、96年と2年続けて行ったのですが、2度とも感じたのは 「とにかく暑い」ということです(ラハイナはハワイ語で“過酷な太陽”という意味)。アスファルトの照り返しのせいかもしれませんが、ほかの場所にいるよりもずっと体力の消耗が激しいように思われます。子連れで日なたを歩き続けることはできませんし、脱水症状を起こさないように水分の補給も常に頭に入れておいた方がいいと思います。
また、ラッセンやワイランドなど有名アーティストのギャラリーも多数ありますので、スケジュールに余裕があるのならゆっくりとギャラリー巡りをするのも良いと思います。私たちも96年の旅行ではギャラリーを5軒ほど回ってスタッフの方からいろいろと説明を受け、ラハイナの味を楽しんできました。
しかし96年に行ったときには95年と比べて日本人の数がぐっと増えたのにビックリしました。特にすごかったのはラハイナ・センターのバナナ・リパブリック。両手に商品を抱えた日本人女性でいっぱいでした。
車はラハイナ・センターの駐車場に1日中停めておきました。無料で停めておけるのは4時間までということでしたが、こちらが何も言わなくても駐車場のおじさんが超過料金もタダにしてくれました。こんな心遣いに会うと、「またマウイに来たい」と思ってしまいます。

 
 音丸家流マウイの過ごし方

95年はハレアカラ、ラハイナ、カアナパリと4泊ながらもいろいろ行きましたが、96年のテーマはズバリ 「何もしないバカンス」 8泊のうち観光らしきモノをしたのはラハイナとホエラーズビレッジへ出かけた1日だけ。あとの6日は、お昼過ぎまでビーチとプールで過ごし、午後はキヘイやワイレアへウィンドウショッピング&食事という繰り返し。簡単な日記を付けなければ日付すらわからなくなるほどマウイ暮らしを堪能させていただきました。たまにはこんな贅沢も良いではないでしょうか。